「出張カットサービス」と聞くと、「お客様のところへ行って髪を切るだけ」と思われるかもしれません。しかし、実際の仕事内容はカットだけではありません。訪問前の準備や移動、お客様への声かけ、カウンセリング、施術、片付けなど、さまざまな業務があります。また、訪問先やお客様によって状況が違うため、その場に合わせた対応が必要です。ここでは、出張カットサービスで働く一般的な流れを紹介します。
1.訪問先とスケジュールを確認する
仕事を始める前に、その日の訪問先や予約状況を確認します。訪問先が複数ある場合には、どの場所へ何時に向かうのか、どのお客様を担当するのかなどを確認します。施設への訪問では、施設側のスケジュールに合わせて施術を行う場合もあります。一日の流れを把握しておくことで、落ち着いて仕事を始めることができます。
2.必要な道具を準備する
出張カットサービスでは、必要な道具を訪問先へ持っていきます。カットに使用する道具をはじめ、訪問先やサービス内容に応じた備品などを準備します。必要な道具を忘れてしまうと施術に影響するため、準備や確認は大切な仕事です。職場によって準備するものや持ち運び方は異なるため、入社後にしっかり確認しておきましょう。
3.訪問先へ移動する
準備が整ったら、お客様のもとへ移動します。訪問先は、高齢者施設、介護施設、ご自宅などさまざまです。出張カットサービスでは、移動時間も仕事の一部になるため、訪問エリアは求人選びの重要なポイントです。自宅から無理なく通えるエリアなのか、どのような移動手段を使うのか、直行直帰が可能なのかなどを確認しておくとよいでしょう。
4.お客様に挨拶してカウンセリングを行う
訪問先に到着したら、お客様に挨拶をします。その後、希望する髪型や長さなどを確認します。「今日はどのくらい切りましょうか?」「前回と同じくらいにしますか?」「気になるところはありますか?」など、会話をしながら希望を聞いていきます。出張カットサービスでは、お客様が安心して施術を受けられるようにすることが大切です。特に高齢のお客様を担当する場合は、話すスピードや声の大きさなどにも気を配る必要があります。
5.お客様に合わせて施術する
カウンセリングが終わったら、カットなどの理美容サービスを提供します。中心となるのはカットですが、職場によってはカラーやパーマなどのサービスを行う場合もあります。出張先では、美容室と同じ設備が整っているとは限りません。そのため、限られたスペースや環境の中で、安全に施術を行うことが求められます。「いつもの美容室と同じようにできないから難しい」という部分もありますが、その環境に合わせて工夫することが出張カットサービスの面白さでもあります。
6.会話を楽しんでいただく
施術中のコミュニケーションも、出張カットサービスでは大切です。お客様にとって、カットの時間は誰かと話をする楽しみな時間になることもあります。髪型の話だけではなく、季節の話や趣味、日々の出来事など、自然な会話を楽しんでいただくこともあります。もちろん、すべてのお客様が会話をしたいとは限りません。大切なのは、お客様の様子を見ながら心地よい距離感で接することです。「話すことが好き」という方はもちろん、「人の話を聞くことが好き」という方にも向いています。
7.仕上がりを確認して片付ける
施術が終わったら、仕上がりをお客様に確認していただきます。問題がなければ、使用した道具を片付け、施術した場所をきれいに整えます。施設の場合は、必要に応じてスタッフへ終了の報告を行います。その後、次の訪問先へ向かったり、一日の業務を終えたりします。このように、出張カットサービスの仕事は「髪を切る」だけではなく、準備から片付けまでを含めてお客様にサービスを提供する仕事です。